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地球、このせつない星 [音楽]

暖かな陽射しにつつまれた春の日、この家の人たちの心の中にも何かが芽吹いてきたように見える。今日は昼ごろから家族そろって、楽しそうに車で買い物に出かけていってしまった。誰もいなくなった庭を見つめていると、思いが過去にスライドしてゆくのはなぜだろう。

僕はみなさんから見れば、「未来」に似た場所から来ました。そこは騒がしい場所ではありませんが、沈滞した静的な世界でもありません。星自体は古く、しかしいまだ活力に満ちています。そしてあるレベルの、地球から見ればずっと高い波動域で、高エネルギーのダイナミズムの中にありながら、静寂を保っている星です。そこには大変なパワーが満ちています。悲しみであるとか、苦しみという地球的な感覚がない代わりに、つねに喜びが新たに生まれる、限りない創造の世界です。そこでは感謝と奉仕が、何の形式ばった押しつけもなく日常化していますから、地球のような未発展の世界に、志願してやってくることもまた、自然な行為であるわけです。しかし、そのために地球対応型の肉体に魂を宿すことは非常な危険も伴い、僕などはやはり少数派と言えるでしょう。

猫の体で地球にやってくるとき、さすがに泣きたいような気持になりました。不安と恐怖、寂しさというものを、この肉体を通じて体験しました。宇宙船の中で、地球の情報を全身に記憶させましたが、どんなドラマを見るより壮絶なものでした。中でも地球人の感情というものが愛憎入り乱れた形で、目まぐるしく体験されたのは衝撃的でした。そして、地球に生活してみて実感したのは、みなさんは本当に厳しい環境に住んでいる、ということです。

地球ほど、美しいものと、そうでないものが入り乱れた星は他に見たことがありません。それも今の地球だから、よけいに光と影、愛と憎悪とが際立って対比されるのです。みなさんの中で、希望が絶望の中に閉じ込められているのが見えます。そのやるせなさを見るや、故郷の星の自由自在さとの甚だしい違いに、悲しい、というか寂しいというのか、妙な感情が起こってきます。こんな辛い世界の中で、地球人がやわらかでピュアな魂を内部に抱えながら、懸命に生きている。子どもたちは可愛らしく、あどけない。たぶんこれは、「せつない」という感情に近いかも知れません。あるいは、僕たちの遠い過去の姿を地球に投影して、少し懐かしんでいるのかもしれません。




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