暗黒の二年間 49 [音楽]
それから蓮池さんとクッキーとともに、橋から五百メートルくらいだろうか、町なかに近い方へ歩いてゆくと、タツオ君も良く知っている寺院のすぐ近くに蓮池さんの住まいはあった。
「いまだにこの貸家を借りてるのさ。その代わり三軒全部借りている。冗談みたいだろ。何しろ物が増えちゃってね」
「そうだったんですか」
「まあ、話は仕事場でしよう。いつだっだか七夕祭りで会ったとき、俺の原画がみたいと言っていたもんな」
クッキーを庭先に繋ぎながら、そう言って蓮池さんは三軒貸家の一番手前にある一棟に入っていった。
「散らかってるけど入って」
蓮池さんの仕事場は、机に座布団というスタイルだった。机の上は色を塗っていない下書きのようなものがあり、あとはペンや画材で埋め尽くされているようだったが、良く見ると蝶やトンボなどさまざまな昆虫の死骸などが陶器の皿に乗っていた。これが「自然の中で遊ぶ子供たち」を一貫して描き続けてきたベテラン絵本作家の仕事場なのだ、と思うとタツオ君の中ににわかに忘れていた興奮が蘇ってくるのだった。
「いまだにこの貸家を借りてるのさ。その代わり三軒全部借りている。冗談みたいだろ。何しろ物が増えちゃってね」
「そうだったんですか」
「まあ、話は仕事場でしよう。いつだっだか七夕祭りで会ったとき、俺の原画がみたいと言っていたもんな」
クッキーを庭先に繋ぎながら、そう言って蓮池さんは三軒貸家の一番手前にある一棟に入っていった。
「散らかってるけど入って」
蓮池さんの仕事場は、机に座布団というスタイルだった。机の上は色を塗っていない下書きのようなものがあり、あとはペンや画材で埋め尽くされているようだったが、良く見ると蝶やトンボなどさまざまな昆虫の死骸などが陶器の皿に乗っていた。これが「自然の中で遊ぶ子供たち」を一貫して描き続けてきたベテラン絵本作家の仕事場なのだ、と思うとタツオ君の中ににわかに忘れていた興奮が蘇ってくるのだった。
僕のアイドル!!
ボブ爺wはカッコいいっす♪
by DEBDYLAN (2011-09-28 01:34)
★DEBDYLANさん、ありがとうございます。
この映像では特に楽しそうに演ってますね!
by peach (2011-09-28 10:38)