雪、宇宙的殿堂入り音楽、ロザリオからのメッセージ

天気予報の通り、昼間からみぞれのような、雪のようなものが降って来た。
はじめは速いスピードで落下していたそれは、夜になって、ひらひら舞う花のような様相を帯び、この地方では年に数回しか見られないというこの天候を、ぼくは飽きもせず眺め続けていた。
「『ぼたんゆき』っていうんだよ。」
サキちゃんが得意げに教えてくれた。子どもたちは雪に高揚する。明日つもったら、小学校で雪合戦というあそびをするというので、僕もこっそり見にゆこうかと思っている。

雪は沈黙を生む。そして沈黙はなお、音のない世界であるとは限らない。
すぐれた音楽はまた、沈黙と同等の静けさの中に、聞く者を導く。




さっきロザリオからまた、連絡が入った。ここのところ地球担当の僕らはお互いに忙しい。世界的経済不況の後の、劇的な展開について、だれがどう役割分担をはたすかについて、僕ら自身が興奮せずにはおれないようなアイデアや仕掛けについて、夜中まで話し合った。


～ロザリオからのメッセージ～

地球のみなさん、こんにちは。
現在の世界情勢に、不安な毎日をお過ごしのことと思います。
でも安心してください。
この地球は変わります。
変わるというよりも、まず古い地球が消えてなくなり、それと同時に
新しい地球があらわれます。
それは、ここ数千年ものあいだで、もっとも天国に近い時代の到来を意味します。
今までの価値観はすべて崩壊します。
みなさんの、かなりの混乱が僕の目には見えています。
しかしもうすぐそれも過ぎ去り、
皆さんも気づかないうちに、新しい状態に移行するでしょう。
いままでみなさんが持ち続けてきた夢や、希望も、
残念ながら意味がなくなりますが、
そのようなものが全く必要ない状態が訪れます。
あなたは、「今ここにある」だけですなわち満ち足りた存在になります。
具体的には…話してしまわないほうがよいでしょう…
しかしそれは訪れます。
今日はそのことだけお伝えしたくて、友人にメッセージを発信してもらいました。
今までも、今も、そしてこれからも、ともに在りましょう。
「在る」だけで、皆さんも私も、完璧な存在なのですから。