暗黒の二年間 11 [音楽]
「おれはどうなってしまうのかな?」
さっきから気になっていたのであろうことを、さも申し訳ないようにタツオ君が聞いてきた。申し訳ないのはこっちのほうだというのに…。
タツオ君は作業机の上に置いた水色の煙草の箱に手を伸ばし、僕の答えを待つようにその一本に火をつけた。
「そうだね、今までにウオークインについて詳しく話してやったこともなかったね」と僕は言った。
「昔見た『ツインピークス』のクーパー捜査官みたいになるんじゃあるまいな」
「まさか…ただウオークインに失敗した場合には、もっとひどいことにもなりかねないんだ」
そう言うと、タツオ君はこういうときよく見せる、彼独自の冷笑的な表情を浮かべて言った。
「どんな…?」
「ケースはいろいろだが、その時は僕も君も無事ではいられないだろう」
「やっぱりね。お前がここまで引っ張って、やっとのことで切り出したことだからな。こっちも安全が保障されていると思って聞いているわけじゃないさ」
「上出来だ」
やはりタツオ君は肝がすわっている。線が細くて、無口で、人見知り、繊細な容姿とはまったく逆の内面的強さのようなものが、こんなときにも現われるのだ。やはりタツオ君は正真正銘、僕とロザリオが見込んだ特別な地球人なのだ。
さっきから気になっていたのであろうことを、さも申し訳ないようにタツオ君が聞いてきた。申し訳ないのはこっちのほうだというのに…。
タツオ君は作業机の上に置いた水色の煙草の箱に手を伸ばし、僕の答えを待つようにその一本に火をつけた。
「そうだね、今までにウオークインについて詳しく話してやったこともなかったね」と僕は言った。
「昔見た『ツインピークス』のクーパー捜査官みたいになるんじゃあるまいな」
「まさか…ただウオークインに失敗した場合には、もっとひどいことにもなりかねないんだ」
そう言うと、タツオ君はこういうときよく見せる、彼独自の冷笑的な表情を浮かべて言った。
「どんな…?」
「ケースはいろいろだが、その時は僕も君も無事ではいられないだろう」
「やっぱりね。お前がここまで引っ張って、やっとのことで切り出したことだからな。こっちも安全が保障されていると思って聞いているわけじゃないさ」
「上出来だ」
やはりタツオ君は肝がすわっている。線が細くて、無口で、人見知り、繊細な容姿とはまったく逆の内面的強さのようなものが、こんなときにも現われるのだ。やはりタツオ君は正真正銘、僕とロザリオが見込んだ特別な地球人なのだ。
ツインピークス見てないんで、クーパー捜査官が分かりません ^^;
後で調べてみます♪
by haku (2011-07-22 20:53)
★hakuさん
わあ、ごめんなさーい!
わたしが、わたしがマニアックすぎましただ~~。
しかも、答えわかるの最終話ですだ~~^^;
ってあとの祭り的な…。
そこで注釈:ツインピークス、クーパー捜査官
難事件であるローラ・パーマー殺害事件も、クーパーの懸命の努力と、地元保安官、FBI名うての各氏などの協力を得ながら、真相にたどり着こうとしていた。しかし真相は意外なところにあったのだ。善良な人間を悪鬼に変えてしまう、すさまじい憑依現象の恐怖…。すべてが終わったかに見えたある日、我らがクーパー捜査官までもが…。
と、こんなんで想像していただければ…。
(えっ?よけいわかんないって?)
by peach (2011-07-22 22:17)