サキちゃんの絵 [絵画作品紹介]
先日のことだ。僕はいつものようにタツオ君のアトリエ、「宇宙科学研究所」でコーヒーを飲みながら、休日のタツオ君が版画を製作する過程を眺めていた。サキちゃんが学校から帰ってきて「ビッグニュース!」と叫んだ。聞けばサキちゃんの描いた絵が、市町村の小中学校合同の展覧会に出品されることになったのだという。そういえばこの間サキちゃんは、帯状疱疹とかでしばらく学校を休んでいたことがあった。学校の図画の課題が遅れるということで、弟のサトくんが先生に頼まれて木版画のセットを一式もって帰ってきた。サキちゃんはいたって元気だったから、さっそくそれを「宇宙科学研究所」に持って行って、タツオくんのとなりで意気揚々と海の中の絵を描き始めた。大きなウミガメを描いて、丁寧に線を残して版を彫った。いったいどんな版画になるのか想像もつかなかったが、タツオくんに彫刻刀の使い方などを注意されながら一生懸命彫っていた。
数日後、学校で刷りを行い、立派なウミガメに仕上がったのがこれだ。
海の中の暗い感じがよく出ていて面白い絵だ。墨一色で刷って、裏から手彩色している。専門家のタツオ君も感心していた。
サキちゃんの表現は、絵にとどまらず、作文なども、つい読み入ってしまう魅力がある。お父さんに似て、内面の世界へのアクセスが自然にできるタイプなのだ。将来はアーティストかパティシエになると言っている。また面白い作品ができたら、皆さんにも紹介しようと思う。
数日後、学校で刷りを行い、立派なウミガメに仕上がったのがこれだ。
海の中の暗い感じがよく出ていて面白い絵だ。墨一色で刷って、裏から手彩色している。専門家のタツオ君も感心していた。
サキちゃんの表現は、絵にとどまらず、作文なども、つい読み入ってしまう魅力がある。お父さんに似て、内面の世界へのアクセスが自然にできるタイプなのだ。将来はアーティストかパティシエになると言っている。また面白い作品ができたら、皆さんにも紹介しようと思う。
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