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初夏の夜に [絵画作品紹介]

山里では、あちらこちらの田に水が入り、蛙たちがにぎやかに鳴き始めた。玄関先に出ると花の終わった藤が、幽霊のようにしなだれて、外灯に照らされていた。最終電車の過ぎゆく音が、踏切の音とともに聞こえてきた。空を見上げると、アンタレスが泣きはらした目をしばたかせて、こちらを見ていた。

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▲無題

僕がロザリオと話し合った、「今後の展開」という事態に、もうすでに世界は突入している。それでもまだ、この特異な状態の意味を理解できていない人も沢山いる。地球人にとって辛辣なトラウマとならぬよう、だいぶコントロールされながら、さまざまな事件が起こりつつあるが、今この時を機に目覚めるか、眠り続けるかは各人の自由にまかされている。

タツオ君は静かに胸の痛みを噛みしめ、それを浄化している。こんなに近くにいながら、僕はそれを見つめることしかできない。宇宙人はヒーローではない。ましてや神であるはずもない…。ただ、この時をタツオ君とともにいることが、僕に与えられた任務なのだ。タツオ君は実に美しい地球人だ。押しつぶされそうな辛苦にさいなまれながら、それが一切顔に刻まれず、まるで何の汚れも知らない天使のような顔をしていて、まさしく年齢は不詳という感じだ。僕は宇宙人として、進化へのメッセージを告げるために働いているという一面を持つが、むしろこの目の前にいる地球人は、僕が仕えるべき人なのではないかと、時々思う。実際に彼に会った人は、気持ちがとてもやすらぐという体験をしているが、彼自身はそのことには無頓着だ…。こういった天性のヒーラーが、地球の次なる次元への鍵なのだ…。

タツオ君に、ブログを読んでいる皆さんへ何かメッセージをくれと言ってみたが、今のところないそうである。まあ、無理に聞いても平凡なことを言うだけだろう。どんなに神々しく見えることがあっても、タツオ君はいつものタツオ君なのだから…。

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